アシノコト
2015/12/16

足の病気が重大な全身症状の原因になるってホント!?

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足の病気といえば、よく知られているのが外反母趾(がいはんぼし)や巻き爪、水虫などです。こうした病気は「ちょっと足が痛かったり不快だったりするだけ」というイメージを持たれがちですが、実は全身の不調につながる可能性があることをご存知ですか?

ひざ痛、腰痛、股関節痛、むくみ、感染症をはじめ、ときには命にかかわる重大疾患も、足の病気が原因で起こることがあるのです。

足の病気は、体の弱い部分にダメージを与えやすい

例えば、水虫やひび割れ、あかぎれなどは、放置すると感染症につながる場合があるといいます。

「かかとに亀裂が入ったり、皮膚が炎症を起こしたりすると、そこから細菌が入って感染症にかかりやすくなるのです。とくに抵抗力が弱っているときは要注意。糖尿病の持病がある人も重症化しやすいので、足の皮膚がおかしいなと思ったら、早めに皮膚科を受診することが大切です」(東京医科歯科大学皮膚科・高山かおる医師)

また、外反母趾などに代表される足の骨の変形は、ひざ、股関節、腰痛につながることがあるそうです。

「トラブルのある足に支えられている全身は、まるで土台がぐらつくマンションのような状態です。不安定な足元は、その上にあるひざ、股関節、骨盤、腰、背骨、肩甲骨、首などの関節に影響を及ぼします。足のトラブルを避けるように体をゆがめて動くようになるため、連鎖的に腰痛やひざ痛などを引き起こすことがあります」(高山医師)

むくみや疲労感を招くことも

ひざ痛や腰痛とまではいかないけれど、足の病気がむくみや疲労感につながるケースもよく見られるそうです。

「血液は心臓から送り出されて全身を循環していますが、心臓から遠く重力もかかる下半身では、血液が滞りやすくなります。通常は歩くことで足の筋肉が伸び縮みして、それがポンプの作用を果たして下半身の血液を押し上げるのですが、足の病気が生じると歩きにくくなるため、足の筋肉のポンプ作用が十分に働かなくなるのです」(高山医師)

その結果、足の病気があると血液やリンパ液が下半身に慢性的に滞りやすくなり、余分な水分がたまるむくみや、疲労物質がたまって疲労感につながる可能性があるのです。

よく歩くことが、美と健康の第一歩

日頃からむくみやすい、疲れやすいという人は、足にトラブルがないかチェックしてみるといいでしょう。足の病気が見られた場合はきちんと直し、そしてよく歩くことを意識してみてください。

アメリカ・ピッツバーグ大学の研究によれば、速く歩く人ほど長生きだというデータがあります。また、ハーバード大学の研究では、速足で歩く女性は心不全、糖尿病、命にかかわる重大疾患にかかりにくいというデータも。さらに、よく歩く職業の人は、事務職の人よりも心臓病による死亡率が半分に抑えられるという報告もあります。

足の病気をきちんと治療すること、そして、よく歩いて足の筋肉を動かすことは、全身の美と健康につながるというわけです。

監修/高山 かおる
一般社団法人足育研究会代表。専門は、接触性皮膚炎、フットケア、美容。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
URL:http://www.sokuiku.jp/
ライター/小川留奈
医療ライター、健康・医療ジャーナリスト。医師、看護師、医療従事者、大学教員、製薬会社、ヘルスケアメーカーなどでの取材をもとに健康・医療情報を執筆している。
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