アシノコト
2016/04/27

冬に履いたブーツ、シーズンが終わった今、するべきケアとは?

クリップ

冬の間大活躍したブーツ。春になって履かなくなった今、なんのケアもせずに下駄箱に入れてしまったという人が多いのではないでしょうか?

「ブーツは意外とデリケート。下駄箱でそのまま放置しておくと、カビや汚れ、型崩れの原因になります。次のシーズンもいい状態で履くためには、きちんとケアをしてあげる必要があるんです」そうアドバイスをくれたのは、靴のスペシャリスト・飯野高広さん。

今回は、ブーツをきちんと保管するための下駄箱環境の整え方と、素材別の正しいケア法を教えていただきました。

ブーツを保管する下駄箱の環境を整える

春夏の間、ブーツをどこに保管していますか? ほとんどの人が、玄関にある下駄箱のはずです。実は下駄箱の中は、かなり湿気の多い場所。湿気が多いとブーツにカビが生えてしまうことがあるのです。白いカビなら正しく処置すれば除去できますが、黒や赤のカビが生えてしまったら取り除ききれない可能性が高いのでアウト……。ブーツを泣く泣く捨てるはめになることもあるのです。

「下駄箱の湿気をとるためには、まずは除湿剤を置くこと。ドラッグストアで300~500円ぐらいで購入することができます。次に、下駄箱を閉めきりにせず、1日5分ほど開けて風を通してあげることです。換気のタイミングはいつでもOK。朝起きたときに下駄箱を開けて、会社に行く前に閉めるのが、忘れず毎日実践できそうなのでおすすめです」(飯野さん)

たったこれだけで、下駄箱の環境が整うので、ブーツをカビから守ることができるのです。

靴の中をアルコール除菌する

次は、ブーツの中を消臭・除菌してあげましょう。市販の専用スプレーを使う方法もありますが、買いに行くのが面倒だったり、コストがかかってしまうので、いちばん簡単な方法を飯野さんに教えていただきました。

「用意するのは、消毒用アルコール(消毒用エタノール)と化粧用のコットンのふたつ。消毒用アルコールは家にあるものを使ってください。持っていない場合は、ドラッグストアで簡単に入手できます。まず、消毒用のアルコールをコットンに含ませます。そのコットンを使って、ブーツの外側ではなく内側をきれいに拭いてあげましょう」(飯野さん)

これで、消臭と除菌が一気にできるので、次のシーズンまで臭いとカビ菌の増加を防ぐことができます。このケアは素材関係なく、すべてのブーツに有効です。

素材別・ブーツのお手入れ方法

ブーツは本革やエナメル、ムートン、スエードなど、素材によってお手入れ法が違います。それぞれを学んでいきましょう。

◎本革ブーツ

  1. 雑巾を水に濡らし固くしぼり、ブーツ表面の汚れを拭き取る。ゴシゴシこすらずに、やさしく拭くのがポイント。
    image01_本革ブーツ1
  2. 室内に陰干しで丸一日置き、ブーツ表面の水分を乾かす。
  3. 靴専門店で、水分と油分を補給するデリケートクリームを購入し、片足あたり歯ブラシにブーティなら1/3、ロングブーツなら1/2程度つけ、ブーツの表面に塗っていく。リキッドファンデーションを塗るときの要領で、数カ所にクリームを少しずつ置いて丁寧に伸ばしていくこと。この後写真のように、靴用のブラシを使うと、きれいに広げることができる。
  4. クリームが引っかからない程度にまで軽く乾拭きして終了。
    image02_本革ブーツ2

「3のデリケートクリームの塗布は、保管前でも、次のシーズンに使う前でもどちらでも構いません」(飯野さん)

◎エナメル素材

  1. 雑巾を水に濡らし固くしぼり、ブーツ表面の汚れを拭き取る。
  2. 室内に陰干しで丸一日置きした後、軽く乾拭きして終了。

「エナメル素材は、もともとウレタン樹脂でコーティングされているので、クリームなどを塗る必要はありません」(飯野さん)

◎ムートン素材やスエード素材

  1. ムートンやスエード専用の、生ゴムやワイヤー製のブラシを使い、表面の汚れをとる。
  2. ムートンやスエード専用のスプレーを全体にかけた後、1のブラシでもう一度ブラッシングし、毛並みを整えて終了。
    image03_ムートン素材

「2のスプレーは保管前でも、次のシーズンに使う前でもどちらでも構いません。汚れがひどい場合は、水洗いをするという方法もありますが、自宅で洗うと色落ちや色ムラを起こす危険が高いので、靴修理店に相談してみるのも手です。最近ではブーツを丸ごと洗ってくれるサービスを行っているお店もあります」(飯野さん)

下駄箱の環境作り、ブーツの表面と内側のケアが終わったら、ブーツは下駄箱へ。下駄箱に入れるときは、専用のブーツキーパーを用意しなくても、新聞紙を丸めてブーツに詰めるだけでも十分効果があります。余計な湿気を吸収してくれる上、型崩れ防止にも役立ちます。

お気に入りのブーツも来年もいい状態で履くために、今のうちにきちんとブーツのケアをしてあげましょう。

監修/飯野 高広
服飾ジャーナリスト。雑誌やWEBへの寄稿で活躍する傍ら、服飾系専門学校で近現代ファッション史の講師も務める。
ライター/村松 薫
ライター、編集者。編集プロダクション・コランヴァ所属。美容、健康、ライフスタイルなどの記事を数多く制作している。
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