アシノコト
2016/06/21

濡れた靴、帰ってすぐのケアはこれだけでOK

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梅雨は足下のおしゃれが難しい季節。素敵なレインシューズがあっても、毎日そればかりというわけにもいきませんし、お気に入りの靴を履いているときに雨に降られることもあります。そんなとき、靴を駄目にしないためにどんなケアをしたらいいのか、服飾ジャーナリストの飯野高広さんに教えていただきました。

雨のあと、怖いのはシミとカビ

雨で靴が濡れてしまった場合の対処法として、靴の中に新聞紙を丸めていれて水気を取り、よく乾かすというケアはよく知られていますが、実は雨による靴トラブルはそれだけでは防げないそうです。

「濡れた靴のトラブルは大きく分けて2つあります。1つめは水ジミや塩吹き。2つめはカビです。それぞれのケアをご紹介する前に、水に濡れたときに絶対にやっていけないことをいくつかお話ししておきましょう。それは『ドライヤーなどの熱風で乾かさない』『強くこすらない』の2つです。」(飯野さん)

革に急激に熱を加えると、皮膚がやけどをしたときと同じように固く縮んでしまいます。湿気を取るためには、エアコンで除湿乾燥している部屋で直射日光が当たらないように置くのがいいそうです。また、濡れた状態で強くこすると、色が落ちたり型崩れしたりすることがあるので、水気を拭き取るときは優しく布を滑らせましょう。

帰宅後は水拭きをするだけ

濡れたあとがシミのようになる「水シミ」。原因は、しみ込んだ水に含まれている汚れです。また「塩吹き」とは、履きジワの部分などに塩のような白いシミが析出する状態です。

「これらのケア方法は共通で、基本的には水で拭き取るだけでたいていは解消します。拭き取りタイプのメイク落としで顔を軽くなでるようなイメージで、力を入れずに優しく拭きましょう。」(飯野さん)

そのメンテナンス方法は、次の通りです。

  1. おしぼり程度に濡らして絞った布で、靴全体を拭く。シミがあるところだけでなく、全体的に。必要に応じて、靴の内側も拭く。
  2. 布が汚れたら取り替えて、全体を数回拭く。
  3. 2でシミが十分に取れなかった、または革の表面が水膨れの状態になってしまった場合は、おしぼり程度に濡らした布で靴全体を包み、乾燥した場所に一晩置く。
  4. 完全に乾いたら、靴用の栄養クリームを塗る。

「水ジミや塩吹きは、いわば汚れが不均質に溜まっている状態ですので、それを均質に散らすことがポイントです。すると、たいていは汚れ落としなどを使わなくても水だけで落とせます。基本的には濡れた布で拭くだけなので、テレビを見ながらなど、リラックスしながらお手入れしてみてください。」(飯野さん)

カビ取りに役立つのは意外なアレ

img01_カビ取りに役立つのは意外なアレ

靴の雨汚れを取らずに放っておくと、しばらくして白カビや緑カビが発生することがあります。

「雨の際の汚れをきちんと取っておけば、靴にあまりカビが生えることはありませんが、水気を多量に含んだ状態のまま靴箱にしまうと、あとからカビが生える可能性大です。カビは発見したら、すぐに取り除いてください。」(飯野さん)

カビ取りをする際に気を付けなければならないのは、水ジミや塩吹きとは対照的に、絶対最初に水拭きをしないこと。水はカビの大好物なので、水は使わずに次の方法でメンテナンスしましょう。

  1. カビをトイレ用の拭き取り除菌消毒ペーパーで拭き取る。
  2. 新しい除菌消毒ペーパーに替えて、内側も含めて靴全体を軽く拭く。
  3. 曇りや薄日が差す程度の日に、直射日光の当たらないように屋外に出して、よく乾かす。
  4. 靴用の栄養クリームを塗る。

靴は濡らさないに越したことはありませんが、靴のおしゃれをがまんするのもつまらないものです。天気の悪いときは出かける前に靴に撥水スプレーをしっかり掛けておくのとともに、万一濡れたときの対処法をきちんと知っておけば、大きなトラブルは回避できます。

また「大事な靴だから大切に扱いたい」という場合は、靴のお手入れのプロに頼るというのもひとつの方法です。靴のクリーニングを行う店なら、たいてい濡れた靴のケアも引き受けていますので、ぜひ活用してください。

 
 
監修/飯野 高広
服飾ジャーナリスト。雑誌やWEBへの寄稿で活躍する傍ら、服飾系専門学校で近現代ファッション史の講師も務める。
URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023308226/elastic0f-22/ref=nosim/
ライター/湊屋一子
健康・美容・医療・アロマテラピーなど、幅広く執筆するライター。美容医療、ガンの先進医療、ホリスティック治療、ダイエットといった、体にまつわる記事を数多く手がけている。
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