アシノコト
2017/04/28

革靴を水洗い、NGだと思っていませんか?

クリップ

革靴を水洗いしてしまうと、しみや革自体が固くなってしまう……。そんなイメージをお持ちではないでしょうか? もちろん使い方にもよりますが、実は、靴のお手入れに水は欠かせない存在です。

汚れ落としは水拭きで

暖かくなると、公園などでのんびり過ごしたくなりますよね。山登りにパンプスで行く人はいないとは思いますが、普段の生活でも靴に泥が跳ねたり、汚れがたまったり、なんてことはよくあるのではないでしょうか。

そんな時、靴用の汚れ落としのクリーナーを買わなくちゃ! と考える方がいるでしょう。もちろん専用のクリーナーがあれば、それに越したことはありません。しかしながら、今すぐ綺麗にしたいとお考えであれば、水に濡らしてしっかり固く絞ったタオルなどで、汚れをふき取ってあげることをおすすめします。

クリーナーなどに比べると、洗浄力は落ちますが、それでも大半の汚れはこれだけでふき取ることができます。逆にしみ込んでしまった汚れはクリーナーを使ったからと言って、すっきり取れるというわけではないので、表面の汚れは水拭きで十分です。できれば、水拭きした後は靴クリームで保湿してあげると、よりきれいな仕上がりになります。

つや出しのコツは水を使うこと

お気に入りのパンプスが、長く履いているとツヤがなくなってくたびれた感じになってしまった、なんて経験はありませんか? そんな時はまず、靴クリームを使うことをおすすめします。

一般的な柔らかい靴クリームではなく、固形の薄い缶に入ったような靴クリームがおすすめです。昔からある、缶を開けると中でクリームがひび割れているような固めのものです。 固めのクリームはほとんどが、ロウと油で作られた特殊なクリームで、これをネル生地のような柔らかい布で、靴全体に薄く延ばして塗ります。

そのあと2~3滴の水を靴に垂らし、同じ布で全体を優しく磨いてあげてください。この2~3滴の水が、驚くほどの力を発揮して、靴を光らせてくれます。つやが足りなければ、硬いクリームと、少量の水を繰り返して磨くと、本当にきれいな光沢が出ます。乾拭きだけでは出せない、きれいなツヤには、少量といえども水が欠かせません。  

靴の水洗い

最近、いろいろな修理店などで、積極的に行われているせいか、だいぶポピュラーになった靴の水洗い。雨でできてしまったシミなどに、とても効果的です。パンプスのように底が薄い靴は、どうしても雨が降ると、地面が近いため、甲の革にシミができてしまいがちです。

そんな時は、思い切って靴全体をしっかり濡らして、水洗いをしてしまいましょう。この場合は、皮革専用の石鹸と、洗い終えた後、栄養補給をするための靴クリームは必須になりますが、雨でできたシミなどは全体を水にぬらすことで、落とすことができます。

怖がって中途半端に濡らした部分と、濡れていない部分があると、その境目がシミになってしまう場合があるので、迷わずに全体を濡らしてしまってください。また、頑固なシミの場合、水をしっかり染み込ませることも重要です。

革靴に水洗いは良くない、それは誤解であるということがお分かりいただけたでしょうか? むしろきちんとしたお手入れには、水は欠かせません。ご自身でチャレンジするのが怖い場合は靴修理店などに相談してみてくださいね。

 
 
ライター/高見 雅治
靴修理店doekを経営。ハンドバッグメーカーに勤めていた経験を活かし、相談から作業まで一括自身で修繕を行っている。
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